+ 「故郷の詠 -フルサトノウタ-」
−空が 見えてきた
大切なものを この手に包んで
今はもう 想い出すことしかできない
それでも掴んで放さないで 今も必死に抱えてる
今更なのに 追憶ばかり
顧みることばかりで今の時を無駄にするのは
あの頃の大切な気持ちは捨てられない
−懐かしい 草の匂い
飛び出して 息巻いて
止まらない時の中で 今も生きているのにね
汚れた明かりと 冷たい壁の連なりで
いつか希望を誓ったあの星は
私は どこにいたかったのか
過ぎゆく時代に 私はもう追いつけない
私の人生って 何だったっけ
靴を脱ぎ捨てる
何で気づかなかったんだろう
風に抱かれて 草の音を聞いて
今になって 涙が出るのに
あなたが 隣にいてくれたのに
車を走らせる
ここは国道 私の故郷への道
大切なものを この手で汚して
それはもう 想い出さなくてもいい
車を 止めた
もう何年も何年も 離れていたのに
風も 空も 大地も 覚えていたままだった
もう何回も何回も 言おうと想っていた 言葉が
たった四文字なのに
そこに立っているあなたが 優しすぎて
あなたが呟いた 言葉が
たった 四文字なのに
走る
裸足のまま 飛びつく
少し強い風が 景色を揺らした
見上げたら 遠い空が 降ってきた
あぁ ここが…私の
頭に手が置かれる
どうしようもない感情の中
ここに戻ってきた 証の言葉を 呟いた
さぁ 優しさを詠おう
「千の感謝を込めて」
悠久の時
それは遠く言継がれる謳